丑は恐れない。 何ものにも動じることはない。 丑は怒らない。 その眼差は、そう、春の日の午後の日差し。 丑はむさぼらない。 自分に必要なだけを反すうしている。 丑は後退りしない。 大地をしかと踏みしめて歩む。 丑はふりかえらない。 道草を食いながら、この道を往く。 丑も休む。 春のそよ風に吹かれて堂々と横たわる。 あせることはない。 丑はおしゃべりしない。 自分に何か言い聞かせているのだろうか。 のどかな元旦の朝に、 丑とぼんやり向かい合っている自分がいる。 春の野花がいっせいに微笑んでくれた。
新しい年を迎え、今年もよい年になるような行動と情報を、 自分なりに、発信していきます。 平成九年元旦 合掌 空快笑人