謹賀新年 平成十二年干支庚辰

『亀龍創想』   ------ 登龍門前にて

亀遊水中 偶知上界

 いつもながら、かめはみずのなかで、のんびりとあそんでいました。

 あるとき、すいじょうにあたまをだして、いままでとちがうけしきをみわたしました。

亀這上陸 臆亀収六

 そのうち、かめはおそるおそるりくにはいあがりました。

 でも、おくびょうなかめは、あたまとりょうてりょうあししっぽまでもひきこんでいました。

勇断一歩 亀破甲羅

 そうしたかめも、おもいきって、いっぽいっぽてあしをふみだしました。

 ついにじぶんをまもりとじこめていたこうらをうちやぶりました。

亀抱龍志 亀知天命

 かめはじぶんなりのこころざしをたてました。

 それによってじぶんがなんのためにいきるかをしらされました。

亀変龍化 亀龍飛天

 かめはとうとうおおいなるりゅうとなりました。

 いまやかめ(りゅう)は、てんくうにゆうぜんとあってだいちをみまもっています。

                漢短詞作・空快笑人


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