〜亀屋のお茶のおいしいいれ方〜
なによりも、お茶をおいしくいれようとする心づかいが、お茶を上手にいれるコツです。
お茶をのむ頃合と場合を配慮して臨機応変にお茶をいれて下さい。
その場の雰囲気も、お茶の種類・入れ方によって変わります。
1)まず、お茶の種類とその品質・時節を知って下さい。
- お茶には玉露・煎茶・番茶・ほうじ茶・粉茶・折物・玄米茶などがあります。
それぞれに特有の香りと味があります。
それを如何にうまく引き出すかがお茶の入れ方の心得となります。
- 初夏には、新茶の香り。
秋から冬にかけて、お茶のコク味(後熟)が深まってきます。
年を越えると、枯れた茶味。宇治のお茶は、味がのってくる、と言います。
お茶の風味に季節の移り変りを感じとって下さい。
2)ついで、お宅で使われている水の水質を知っておいて下さい。
- 水道水、井戸水、市販の瓶詰飲料水でも、その水質によって、お茶の水色、味や香りが変わります。
水道水のカルキ臭などをとるために、一晩くみ置きするか、お湯を必ず沸き立たせて下さい。
最近は水質を良くするための浄水器なども市販されていますので、お試し下さい。
3)お茶をいれる時、お茶の分量とお湯の量を確かめて下さい。
- 基本は、茶葉はたっぷり、お湯は少なめに。
お宅でお使いの茶碗の大きさと、客数によって、量は加減して下さい。
その全量に合った大きさの急須をご用意下さい。
- くつろいだ時にのむ、番茶・ほうじ茶・玄米茶などは、お茶もお湯もたっぷりといれます。
4)さらに、湯温(湯かげん)と、お茶をだす間(ま)に氣を配って下さい。
- ゆかげんは、湯気の昇り具合によって、あるいは湯冷まし器を手に載せてみて、確かめます。
- よいお茶程、熱い湯でだすと渋味が強く、湯冷ましていれると渋味がおさえられてお茶のうま味がよく引き出されます。
玉露は50度から60度位に湯冷ましていれて下さい。
せっかくの上質のお茶を芽茶苦茶(メチャクチャ)にせぬよう、特にご注意下さい。
- 熱いお湯でだす時は早目に、ややぬるいお湯でだす時はゆっくり待って、お茶をいれます。
- このようないれ方をいい加減にごまかしてだすことを、「お茶をにごす」と言います。
5)茶碗に、お茶を注ぐときは、人数分のお茶碗に少しづつ注ぎ回し
(左から右へと注いでいったなら、右から左へ順次注ぎ戻り、これを二三回繰り返し)をして、どれもが同じお茶の濃さになるようにします。
6)最後に、お茶は一滴も残さないように必ず注ぎきって下さい。
これを怠ると、二煎めがとたんにまずくなってしまいます。
なお、お菓子などは、一煎めを味わってから、食べるのが、お茶を味わう心づかいです。
夏には、涼しく冷茶のいれ方のみ方もあります。
なんなりと当店にておたずね下さいませ。
・・・・・・(お茶の研究所・文責) お問い合せは、直接電話かFAXもしくは私宛てメールしてください。
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良質のお茶ほど他品の香りがとても早く移り、また湿りやすいものです。 |
1)湿気らさない---
買われたお茶はなるべく早く茶缶に入れて下さい。
ビニール袋で二重に密封しておけばより防湿できます。
2)酸化を防ぐ---
お茶も他の食品と同様に空気に長期間ふれていると酸化変質いたします。
できれば、小さい茶缶にいくつか分けて詰めておき、
短期間で小出しに使い切るようにしていって下さい。
3)熱から守る---
高温の所に長期間置くと、お茶がムレたり変質を早めます。
暑い夏や熱気のある所には特にご注意下さい。
涼しい所を選ぶか、冷蔵庫に入れておきます。
ただし、冷蔵庫内の異臭が移らないように、茶缶ごとラップなどで密封して下さい。
4)移り香をさける---
お茶と炭は臭い消しに使われるくらい、他の臭いを吸収し易いものです。
買物したとき、魚とか漬物、菓子、タバコ、ナフタリンなどと一緒に包まないようにして下さい。
化粧品などを使った手でお茶を扱ってはお茶が台無し。
いったん他品の異臭が付くとお茶が全く飲めないものになってしまいます。
5)光にあてない---
直射日光はもちろん、電灯の光線でも、お茶は変質してしまいます、
茶袋が透明でないのは、お茶を光の変質から守ためでもあります。
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